刀剣

「刀匠見学会」に参加してきました。

こんにちは!さえです。

京都国立博物館で開催された「特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ」の講演会で知り合った審神者さんと一緒に長岡京にあるリサイクル着物屋 燈織屋さん主催の「刀匠見学会」に参加してきました。

なぜリサイクル着物屋さんが刀匠見学会を?と思うじゃないですか。
燈織屋さんが滋賀県の近江八幡市に住んでいて、商工会議所の会合で知り合った方経由け刀匠の工房を見学できることになったそうです。

博物館で日本刀をたくさん観てきたけど、実際にどうやって鍛刀しているのか刀匠の工房を見学できると聞いてワクワク。

「写真撮影」と「ネット配信」の許可を頂いたので写真多めで刀匠見学会の様子をご紹介します。

日本刀の素材「鋼」

素材になる鋼。
鋼の中でも上等のものを「玉鋼」と呼ぶそうです。
とうらぶで鍛刀する時、必ず玉鋼を使うけどいい素材なんですね…。

玉鋼 鋼 洗いざらい恥さらし

「手に取ってもらって大丈夫ですよ」とおっしゃっていただいたので、遠慮なく触らせて頂きました。

玉鋼 鋼 洗いざらい恥さらし

思ったより軽い…!

水へし(みずへし)

水へしは漢字だと「水圧し」や「水減し」と書くそうです。
鋼を熱して板状に打ち延ばします。
鋼の塊の中から使う部分を選ぶために薄い板状にします。

小割り 鋼 洗いざらい恥さらし
小割り 鋼 洗いざらい恥さらし

小割りと積沸しの工程は時間がかかるのと、地味な作業なので今回は省略。

鍛錬(たんれん)

炭素の含有量を調整したり、不純物を取り除きます。

鍛錬 洗いざらい恥さらし

結構火の粉が飛んでたので参加者から質問!
「軍手とかしないんですか?」
「軍手をしてると燃え移った時、逆に危ない」とのこと。

鍛錬 洗いざらい恥さらし

北川さんの工房ではカナダ人のお弟子さんが刀鍛冶を目指して修行中。

大槌 洗いざらい恥さらし

刀匠になるためには5年間弟子入りした後、岡山県瀬戸内市にある「備前長船鍛刀場」で実技試験があるそうです。

実技試験の時はこの昔ながらの大槌を使って古式鍛錬をするらしい。

大槌 洗いざらい恥さらし

希望者は持たせて貰えたんやけど、めっちゃ重たかった…!

鍛錬は炎の色を見極める繊細な作業なのでカーテンを閉めて暗室状態に。

鞴(ふいご)という道具でリズムよく空気を送り炎を調節します。

炎の映像ってずっと観てられる…。

ひとりで鍛錬をするための機械!

手打ちする方を好む刀匠もいるし、機械の方を好む刀匠もいるそうです。
北川さんは普段ひとりで作刀をしているので機械がメインとのこと。

鍛錬 洗いざらい恥さらし

時間の関係で見学会では1回目の鍛錬を見て終わりました。

土置き(つちおき)

土置きは日本刀の刃文を決める工程。

北川さんは2種類の土を使って刃文を作るそう。
この土置きに使う粘土や道具は刀匠によって違っているそうです。

土置き 洗いざらい恥さらし

少しずつ水を足しながら粘土を好みの固さにしていきます。

土置き 洗いざらい恥さらし

どう土を置いたら思い通りの刃文になるか設計図が頭の中にあって、それを描いていくんだそう。

土置きをする際に使用する道具はすべて手作り!

土置き 洗いざらい恥さらし

こちらは数日前に土置きして、乾燥させた脇差。

脇差 土置き 洗いざらい恥さらし
スポンサーリンク
スポンサーリンク

焼き入れ(やきいれ)

焼き入れ用の炉。
大太刀まで作れるサイズ。

焼き入れ 洗いざらい恥さらし

この箱なんだろう…と思っていた木箱は焼き入れした後、冷却する用の水が入ってました。

焼き入れ 洗いざらい恥さらし

ここからまた炎の色を見極める繊細な作業です。

焼き入れ 洗いざらい恥さらし

焼き入れしたて。
まだこの時点では思い描いていた通りの刃文が出ているかわからないので表面の粘土を落とすところまで砥ぎます。

焼き入れ 洗いざらい恥さらし

砥ぎ場は狭くて一度に全員が見学できないため、数名ずつに分かれて見学することに。

海外からきたお弟子さん

順番待ちをしている間、海外から見学に来られている方の対応をお弟子さんがされてたので

めっちゃ英語上手いですね!

僕、カナダ人なので英語がネイティブです。

めっちゃ日本語上手いですね!?

5年間も無給なんで刀匠を志す日本人が減ってるのに、海外から修行しに来てるなんて凄いよね~!

マンツーマンで指導して貰える専門学校に通っていると思ってます。

弟子入り期間中は無給だから刀匠を志す若者が減ってるって聞いてたんやけど、マンツーマン指導して貰える専門学校…。
「なるほどな~」と目から鱗でした。

刀匠になったらカナダに工房を構えてたいそう。燃料の竹炭が手に入るかちょっと心配(軽いけどかさばるので日本から輸入するのは大変っぽい?)とのこと。

頑張って刀匠になって欲しいです。

研磨(けんま)

砥ぎ師さんにお願いする前に刃文の確認。
最後まで自分で砥ぐと中途半端で一からやり直しになる。最初から砥ぎのプロにお願いした方が絶対にいいので砥ぎを極めようとは思わないとのこと。

研磨 洗いざらい恥さらし

刀匠見学会に参加して

博物館で美しく磨かれライトアップされた日本刀はたくさん観てきましたが、鋼から刀へと変わっていく過程の熱や音を体感できて凄く楽しかったです。

見学会を企画してくださった燈織屋さん、日本刀を全然知らない素人が見学に来ると聞いてたのに、根掘り葉掘り聞きまくる審神者×2に対応してくださった北川さん、そして名前は聞きそびれたんやけどお弟子さんも本当にありがとうございました!

刀匠見学会

正忠鍛刀場

滋賀県近江八幡市にある「正忠鍛刀場」は刀匠 北川正忠さんの鍛刀場です。

現代刀剣作家・刀鍛冶 北川正忠(外部リンク)

JRの近江八幡駅からバスで30分ほど。

今回の見学会は参加費から謝礼をお支払して実現したものです。
いないとは思うけど、この記事を読んでいきなり押しかけるのは絶対にやめてくださいね。

鍛刀場を見学したい!

めっちゃ楽しいので審神者のみなさんはぜひ鍛刀の見学に行って欲しい…。

写真や動画では伝えきれない魅力があります!

日本刀の鍛錬を見学ができる博物館があります。
入館料の他にべっと鍛刀見学料が必要な場合があります。
備前おさふね刀剣の里(岡山)
関鍛冶伝承館(岐阜)

料金や見学できる日や時間帯が決まっているので事前に調べてから行ってくださいね。

新着記事

カテゴリー

月別アーカイブ

  1. 刀剣

    「刀匠見学会」に参加してきました。
PAGE TOP